社長と社員で織りなすマーケティングやらよもやま話。
よもやま | 2017/03/18
社長の冨田です。某所では副社長です。
さて、その某所ですが、繊維下請け零細という清く美しい中小企業であります。
下請けを続けていると、仕事を作る感覚が鈍くなることに気づきました。着任当初、幹部や社員の方々も、業績悪化に心を痛めていましたが、なすすべなくたたずんでおりました。
仕事は誰かから降ってくる、そんな感覚で日々が過ぎていたので、売上が下がってもどうしていいのか分からなかったようです。
会社として業績悪化に対応した止血が終わった後、仕事を作る人を置くことを決めました。
マーケティングを司る販売企画担当です。商品群や営業テーマに応じて、販売戦略やパンフレット・Web展開まで適宜考えてもらっています。
それまではお客様や元請けと接点のある担当者がその場で判断して営業ツールを作っていました。これらの担当にとっては、マーケティングは「できたらやる仕事」であり、結果的に「やらない」ということになっているのが現状でした。
「仕事を作る仕事」の優先順位が組織として低かったと言わざるを得ません。
マーケ担当を置いた結果、計画的にお客様に提案できるようになりました。
仕事をいただく先の営業展開に合わせた提案ですから、問合せや扱う案件が増え始めました。
また、お客様に対してアンテナが一本立ったことで、社員の方々のお客様、競合、価格や利益に対する感度が少し上がった気がします。
課題としては、人員の少ない中小ですのでマーケ担当社員も他の役割を掛け持ちしています。多忙になりすぎないよう経営側で配慮する必要があるのと、他の社員の営業への意識を高めていくことでしょうか。