出会いをつくる企業
梅のたよりBlog

社長と社員で織りなすマーケティングやらよもやま話。

映画「この世界の片隅に」とマーケティング

よもやま | 2017/01/28


社長の冨田です。

旧Webページのデータベースがこけまして、当社のホームページをどさくさに紛れて新しくしました。どうぞよろしくお願いいたします。

「この世界の片隅に」に絶句

原作も好きだったので昨年12月の早い時期にイソイソ見に行きました。

テレビやらネットやらで言われている通り、すごい映画です。

つい他人に「見ろ」「見てくれ」「戦争映画とかそんなの関係ないから、頼むから見てよ」みたいな、彷徨うゾンビみたいな心境になります。

そう、ぜひ見てね。今日言いたいのはこれだけです。

ほら、まだ見ておられなかったら、下記から映画館を探して今すぐGOですよ。

監督をはじめ関係者の熱意と作品の質の力が既存のマーケティング力を凌駕

「この世界の片隅に」は金が集まらず制作予算は2.5億円。通常のアニメ映画が5億円以上かかるので非常にコンパクトな予算で作られています。当然、広報サイドでできることも限られる訳です。露出状況でざっとめぼしいものを見ると、以下のような感じです。

  • クラウドファンディングの賛同者3000人による応援
  • 制作に賛同した広島や呉の方々の草の根活動
  • 監督の連日の舞台挨拶(現在も続く)
  • 監督をはじめとした関係者の怒涛のTwitter投稿
  • 映画を見た人の祈るような「見てくれ」TwitterやらSNS拡散
  • NHKのプッシュ

こんな草の根広報ではありましたが、ハリウッド超大作や日本の話題作を軒並み抑えつづけ、公開3ヶ月後も動員数が全く落ちないという異例というか異常な事態になっています。

凄まじい作品力、制作関係者と賛同者の熱意と共感、ネットの拡散力が合わさりました。

共感はすごい

「この世界の片隅に」の広がりをマーケティング施策で再現できるかというと、そりゃ無理な相談です。

しかし、「共感」というのはネット時代のマーケティングでは大事な要素ではなかろうかと思います。

サービスやモノが良いこと、金稼ぎを超えた熱意や誠実さが感じられること、一生懸命なこと。人に勧められる要素が揃うと、情報が拡散される可能性が高まるのではないでしょうか。

ネットで多くの人がつながる時代だからこそ、シンプルなことが力を得るのではないでしょうか。

というわけで、映画見てね。

冨田 茂

プラム・イソシム合同会社 代表社員、(公財)日本生産性本部 経営開発部 客員研究員など。1児の父で鉄道好き。1979年生まれ。信州大学経済学部卒業、東京工業大学大学院社会理工学研究科修士課程修了(学術修士)。日本生産性本部を経て、ICT・マーケティング・統計技術を核とした販路開拓・調査サービスを提供するプラム・イソシムを設立。