社長と社員で織りなすマーケティングやらよもやま話。
マーケティング(WEB) | 2016/05/08
GWは休めましたか? 子育て奮闘中の冨田です。
お客様から見ると、ホームページ制作会社を選ぶのは難しいのではないかと日々感じております。ホームページ屋もやっている弊社から見ても、そう思います。
日用品は商品の中身をある程度推測して買うことができます。一方、ホームページ制作会社は事前にサービスの中身が分かりません。また、ホテルや旅館のような口コミも流れていません。その会社から発信される情報で判断するより他はない場合が多いと思います。
そこで今日は、お客様から見てどこが分かりにくいのか、頭の体操をしてみます。
分かりやすいところでは費用の妥当性です。会社のホームページをきちんと作ろうとすると、どの会社も大抵は数十万円の見積りが出てきます。私たちも出します。
この金額、紙媒体であればページもそこそこ厚く相当立派なパンフレットができあがってくる額です。果たして妥当なのか疑問に思うのは当然だと思います。
制作会社側から見るとホームページづくりは「人件費の塊」です。紙媒体と同じ内容でも工数や関わる人が多くなるため、金額は膨らみがちになります。
そのため、お客様がホームページへ期待する役割と、見積り金額が釣り合わないという問題は非常に生じやすいと感じます。
しかも、自分で作れば無料といったサービスや、定型フォーマットながら格安で作る制作会社、手弁当でやってくれる友達など、費用の相場は混沌としております。
ホームページ制作を進めるとき、お客様が内容を用意して、制作会社がホームページに仕立てるという形が多いと思います。制作会社は制作技術を提供するといったイメージです。
ここもお客様と制作会社側の意識の乖離が現れやすい部分です。「目標」と「関わる範囲」の意識の違いで考えてみます。
お客様がホームページ制作を依頼するとき、ホームページを作って「〜したい」という後者の目標に気持ちの力点が置かれているのではないでしょうか。
制作会社もその気持ちは受け取りますが、基本は「ホームページを作る」が目標であって、「〜したい」の実現はお客様次第ですよという立場が多いと思います。そのため、お客様の目標にはあまり関心がない制作会社もあります。
関わる範囲についても同じです。原稿やページ構成を用意しろと言われても、お客様に経験もアイディアも少ない場合は多いと思います。マーケティングの側面からすると、内容が肝なので本来であればお客様の目標に沿って内容も詰めるのが筋ではあります。しかし、制作料金には通常そこまでは含まれません。
親切な制作会社なら、ある程度、マーケティングの理にかなった原稿フォーマットを用意してくれたり、別料金で内容や構成案を作ってきてくれます。しかし、そこも含めて最初からきちんと教えて欲しいというのが、お客様の本音の部分ではないかなぁということを感じる次第です。
というわけで、本日は日々感じたお客様の心の声の一端をまとめてみました。
お客様にとってホームページ制作はしょっちゅうやるものではないので、最終的には勘と度胸で制作会社を決める場合が多いのではないでしょうか。
制作会社の選び方や判断の仕方というのも自分なりに書けますが、実際はお客様の事業計画やかけていい予算そのものから逆算した方がよい場合の方が多いような気がしています。
制作会社選びの答えはお客様の中にある。次回はそのあたりも少し書いてみようかと思います。