社長と社員で織りなすマーケティングやらよもやま話。
マーケティング(WEB) | 2016/05/11
「コンテンツマーケティング」という言葉、ここ数年で広がっています。
自社メディアを通じて役立つ情報を発信し、製品をお客様に買ってもらうえるようにする取り組みです。
この活動自体は古くから行われています。Wikipediaには、1985年にジョン・ディアという農機具メーカーが、農民に儲かる方法を伝える雑誌を立ち上げたのが初めてとあります。
最近では、ホームページ・ブログなどの自社メディアによる情報発信が簡単にできるようになりました。私などは、調味料メーカーのレシピサイトを愛用しております。
このコンテンツマーケティング、「お客様になってもらいたい層」に「役立つ情報」を届けるのが主目的です。商品を案内することは目的としません。
また、人によってはブログやSNSで無茶やってアクセス数を稼いじゃうぞという向きもあるかと思いますが、それが良いかは対象とするお客様に「役立つか」を考える必要があります。
弊社の場合、水中で麻雀をやったり、裸で対談したり、結婚相手を公募して会ったその場で婚姻届だすのは、ちょっとまずいかなと思うわけであります。しかし、そんなしびれる上野の会社は、広宣担当なら一緒に仕事したくなる人も多いのではないでしょうか。単純におもしろいことをやっているのではなく、そういう顧客層に向けて戦略的に運営されていると思われます。
このように(?)コンテンツマーケティングは信頼醸成を図ることで、商品やサービスの選択局面に自社を選んでもらう可能性を高める効果が期待できます。
コンテンツマーケティングの構築はネット上なら相当簡単です。ブログを作って、会社のホームページにリンクを貼れば完成です。専用のホームページなどもあります。
ただし運用面はしんどいです。
そもそも「役立つ情報」を発信し続ける必要があります。ブログを開設して3ヶ月更新を続けられる人はどれほどいるのでしょうか。
会社として取り組むには記事の生産する仕組みが必要になります。
企業によっては編集部を作っているところもあれば、記事を外部ライターに外注化しているところもあります。
手軽に始められはしますが、運用には時間や根気といった貴重な経営資源を使います。初期費用が安いからといって始めても、無残に更新が止まって返って無能力をさらすだけ・・・といった逆効果の恐れもあります。
今、書いていて当方も悔い改めるわけですが、やはり費用対効果を考えて取り組まなければならない活動だと思います。
上手に活用すれば初期費用が安い分、中小企業でも役立つ武器になります。SNSの発達で情報の拡散可能性も高まっています。継続のハードルは高いですが、一つの販促手段としてチャレンジしてみるのもよいのではないでしょうか。