社長と社員で織りなすマーケティングやらよもやま話。
よもやま | 2018/03/13
おはようございます、加藤です。
本日は最近読んだ本を書かせて頂きます。
表紙には伝説の広報マンの文字。
本の題名も「広報視点」そのままズバリです。
早速読んでみると、著者の竹中氏が新入社員として「吉本興業」に入社する所から話が始まりました。
吉本総合芸能学院[NSC]の存在は知ってましたが、この創設に関わっていらっしゃる方だった事は初めて知りました。この方の奮闘記はここから紆余曲折するのですが、時より見開き右上に書いてある言葉がマーケティングをしてる人間は心に留めておくべき言葉が並びます。
(例えば、某ページ「「まとめ売り」でできるための「システム」と「仕掛け」をつくる。そのためにあらゆるものをプラットフォームとして考えよ。」(「広報視点」12ページより抜粋)
そして次のページから具体的な出来事を上げていき説明をしてくれるという物です。
最初これだけを見たらその通りとしか感じませんが、この後に具体的な出来事がある事によってどうしてこの言葉が重要なのか分かってきます。
難しい言葉はほとんど無かったと思います。売り方はとてもシンプルで
①商品が無いから(この場合芸人さんが少ないから)
②商品を生産する(この場合学校を作る)
③生産した商品の個性をしっかり見る(芸人さんの個性を殺さない)
④その商品の売り出しの時期を見誤まらないようにする(売り出す時期ターゲットをしっかりと絞る)
⑤その為の準備をする(売り出したい人の認知度を高める、TV出演もその一つ)
⑥衰退してきたり売上の伸びに疑問を感じたら、売り出しの方法を変える(売り上げに反映しなくなったらどんなに長く続けている商品も一度辞め、形を変えてみる)
ざっと書き出してみましたが、商品が物かサービスか人かの違いだけに感じました。
作者が入社をして、NSCを設立し、今現在も活躍をしている芸人さん方を沢山排出し新喜劇等劇場を次々に仕掛けていく。
今では当たり前になっているあの試みを斬新な形に変えたのもこの方と言っても過言ではない事も記載されておりました。
難しい言葉が続く本と言うより、1企業の歩みを面白いエピソードを交えて紹介していると言う本です。
それでいてマーケティングのノウハウも自然と学べる。
素晴らしいと思います。
次回も広報視点のお話です。